この度は、株式会社CANVASのブログをご覧いただきありがとうございます。
私たちは今回から、新しいことにチャレンジしたい経営者のために、新しい売れる仕組みや経営にまつわる有力な情報などを、毎週ブログで更新していきます。
このブログを読むことで、自社の経営課題や今までになかった売れる仕組みが分かるでしょう。
日々変化していく社会情勢ですが、私たちと一緒に道を切り開いていきましょう。
新型コロナウイルスのまん延や紛争などによる不安定な世界経済。日本を含め世界の社会情勢は急激に変化し、「このままで良いのか」と不安になることもあるでしょう。
ここからは、高度経済成長から現在までの日本の社会情勢について簡単にご紹介します。
戦後1950〜1970年代初頭にかけて、日本は高度経済成長期を迎えました。
産業構造は、第一次産業中心から第二次産業を経て、第三次産業中心へとシフト。
家業を継ぐ働き方から、高校・大学卒業後に企業に就職するのが一般的となりました。
企業は、優秀な人材を確保するために終身雇用制度を採用し、年功序列制度によって安定した雇用環境を確立。
2度のベビーブームに加え、3人以上の子どもを持つ世帯が珍しくなかったため、労働人口も多い時代です。
当時の日本の経済成長率は年平均10%を超えており、人々の生活は一億総中流と言われるほどでした。
税制や社会福祉制度も経済に合わせ、充実したものだったといえるでしょう。
しかし、大都市への集団就職などにより核家族化が進み、女性の社会進出による晩婚化、生涯未婚率が上昇。出生率の減少による少子高齢化が問題となっていきます。
そして、オイルショックによる高度経済成長の終焉。1990年代初めのバブル崩壊。
さらには2008年のリーマンショックなど、日本経済は世界経済の影響を受けながら拡張と低迷を繰り返しています。
2019年12月、新型コロナウイルスが報告されてから、社会情勢は大きく変わりました。
エンターテイメントサービスの停止を始め、飲食店の営業制限、観光業界や航空業界、宿泊業界への影響など。
さまざまな業界で前例のない規模で需要が縮小していった例は、記憶にも新しいでしょう。
さらに、2022年2月に起こったロシア軍ウクライナ侵攻。ロシアへの金融・経済制裁により、世界経済にも影響が出ています。
エネルギー価格や物価の上昇など、少しずつ私たちの生活にも影響が及んできているのです。
このように、パンデミックから抜け出せていない状況でも巻き起こる世界情勢の変化によって、短期的な未来すらも予測できない時代へと突入しています。
これからの日本は、さらに景気が鈍化した状態となることが予想されます。
経営者の皆様には、今後の事業展開について自分の判断が正しいのか不安になることもあるでしょう。
かつての年功序列制度から、実力主義の労働環境となっている現在、企業の従業員の勤続年数は低下している傾向にあります。
そのため、今後はさらに個人事業や市場の自由化が拡大されていくことが予測されています。
少子高齢化が進み、労働人口が今後も減少を続けた場合、経済成長はマイナスを続けるでしょう。
さらに、平均寿命は今後も伸びる傾向が続くため、年金など社会保障制度の維持が必要となり、税金負担も増加することが予想されています。
しかし、これはあくまでも何も施策を講じなかったケースです。
人口が1億人程度に安定することや、女性や高齢者の労働参加、企業の生産性が向上していく場合は、年平均2.0%程度の経済成長率が見込まれています。
ここからは、時代の流れによって日本人の価値観がどのように変化していったのかを見ていきましょう。
日本人の価値観に影響を与えたものは多くありますが、ここでは「教育改変」と「インターネット」に焦点を当てていきます。
現代の社会構造は、戦後に行われた教育改変によって形作られています。
日本は長い歴史の中で志と思いやりを育む教育が行われてきました。その教育の中心にあったのは「道徳」や「氣」などの目に見えない世界。
しかし、そんな教育体制も大東亜戦争後のGHQによる教育改変で、それまでのものとは全く異なる体制を強要されてしまいます。
その後も経済社会の発展など、社会情勢に合わせるように教育改変は進み、現在のような体制になってしまいました。
戦後から起こった教育改変は、大きく分けて合計5回。
どの改変も、未来に活躍できる人材を育てる・社会問題の解決を目的として実施されてきたと信じています。
しかし、現在の日本はどうでしょうか?
自国愛のある日本人や、志を持った日本人はどれだけいるでしょうか?
戦後から続く教育改変で、日本の社会構造は骨抜きにさせられたと感じている人は少なくありません。
技術の進歩も日本人の価値観の変化に拍車をかけました。その技術の代表例が「インターネット」です。
インターネットが現在のように普及するまで、人々が情報を得る手段は主にテレビやラジオ。
つまり、受け身で情報を得ていたわけです。それがインターネットが普及すると、膨大な量の情報から必要なものを自分で選べる時代が来ました。
さらに、インターネットの普及により生まれた新しいコミュニケーションツール「SNS」。
このSNSにより、情報を受信する側だった多くの人々が情報を発信する側の立場になることが可能になりました。
そして、SNSは従来までのコミュニケーションにも大きな変化をもたらしたのです。
FacebookやTwitter、Instagramが日本の若い世代を中心に定着した今、それまで主流だった直接的な交流よりSNSを介した間接的な交流が多くなっています。
さらに、インターネットやSNSが社会に浸透したことで、文字以外で情報を受け取る方法も増えました。
YouTubeやTikTokなどの動画配信サービス、またはオーディオブックなどの音声配信サービスがその代表例です。
それらの影響もあり、特に若い世代の文字離れは深刻な問題になっています。
私たちの生活を便利にしてくれたのはインターネット。
しかし、同時にコミュニケーションの変化や文字離れの一因になったという側面も忘れてはならない事実でしょう。
このように、日本人の価値観は時代の流れによって変化してきました。
いつの間にかモノが売れなくなってしまった現代。そんな“売れない時代”になった背景について少し触れておきましょう。
あなたの会社の経営は安定していますか?
自社の商品は思うように売れていますか?
このブログを読んでいるということは、残念ながら先の2つの問いかけに「YES」と答えられないのではないでしょうか。
これらの問題は、なにもあなただけが抱えている問題ではありません。
現代の多くの経営者が直面している問題なのです。
モノが売れなくなった一番の原因は、モノがなかった時代からモノが溢れる時代へと社会が変化したことです。
日本の高度経済成長期からバブルの時期までは、モノを作れば作るほど売れていく時代でした。
その理由として、あらゆるモノがまだまだ社会全体で不足していた時代だったということが挙げられます。
また、消費者側も経済的に裕福だったため、お金を使うことにそれほどためらいはありませんでした。
そんな時代もバブルの崩壊と共に変わっていきます。
経済が落ち込み、それまでのようにただ作るだけではモノが売れなくなったのです。
そのように変化する社会の中、企業は従来の品質重視の製品開発に独自性も加えて差別化をはかりました。
そして、差別化と同時進行したのが価格競争です。これらの結果、質の高いモノを低価格で手に入れることができるようになりました。
つまり、それほど苦労しなくても高品質のモノが楽に手に入る時代が到来したのです。
このような背景から、日本社会はモノがなかった時代からモノが溢れる時代へと変化していきました。
日本社会の現状と経緯について解説してきました。
この章を読んで、この先の日本には希望がないと感じたかもしれません。
実際、少子高齢化、新型コロナウィルス、ウクライナ情勢などの不安の種はいくつもあります。
では、どうすればこれからの時代を生き抜くことができるのでしょうか?
次の章では、そのための経営思想を提案します。