社長のブログ

【コラム④】100年以上勝ち続けている日本企業が大事にしている考え方

日本には、100年以上続く企業が多く存在しています。しかし、100年以上企業を守り続けることは簡単なことではありません。

さまざまな状況の中でも、100年以上勝ち続けているのには変わらない「考え方」があるからです。

一体、100年以上勝ち続けている日本企業が大事にしている考え方とは何なのでしょうか。その基盤となる「考え方」を紐解いていきます。

現代の一般的な企業は23年しか持たない

頭を抱える人々
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今日本にある一般的な会社は平均23年しか持たないと言われています。

短命企業が多い中、元々日本が持っていた長寿の国・企業づくりが一部の会社が残り、それらが長寿企業です。

長寿企業は創業100年以上続いているものばかりですが、100年以上維持することは並大抵なことではありません。

なぜ100年以上長く続いている日本の企業がここまでやってこれたのか……、それは普遍的なものがあったからです。

また、長寿企業にある普遍性にフォーカスして研究が進められており、明確な学問として体系化されています。

基本的には、国・会社・家庭の治め方は共通しています。これらの本質、治め方は自然と日本の文化として培われていることです。

大東亜戦争においても、アメリカは日本人の持つ精神性に危険を感じていました。

そして、戦後は日本弱体化計画のもと、宗教や教育・思想・文化などを破壊していきました。

アメリカによって多くのことが破壊されたものの、元々日本人が持っていた長寿の国・企業づくりの思想が未だに脈々と一部の会社に受け継がれています。

その長寿の国・企業づくりを体系化したのが京都・亀岡出身の石田梅岩という江戸時代の人物です。

江戸時代は文化が発展していない前時代的なイメージを持ちますが、実際は違い、すでに江戸時代には西洋の文明と同水準の文明をもっていたことが研究から実証されています。また経済観念も東西で違い、西洋の経済観念と東洋の経済観念がありました。

なぜ今の日本は西洋化したのか

洋風建物
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日本という国はいろいろな国の文明が集まり、練り上げる・昇華させるという土地です。

今の日本にある外国発祥の文化・文明は日本風にアレンジしたものになります。

仏教もそのひとつで、インドから来て東の最終地点である日本に伝わりました。

今は仏教ですが、昔は仏道と呼ばれ、ほかにも茶道や華道、武道といった文明・文化のシルクロードとなり、その最終地点が京都です。

江戸時代までは神仏儒一丸という考え方でした。

神は神道を指し日本古来のもの、仏は仏教でインドからのもの、儒は儒教で中国からの文明を日本風にアレンジして、自分たちの文化として取り入れていきました。

その後、明治維新が起こり、明治政府になったときに、これからはヨーロッパの文明も取り入れていこうという流れになりました。

そこからいろいろな使節団をイギリスに派遣しました。

今日本にある多くの大学は、元々白人の文明を学ぶための施設であり、国民みんなで学べるように作られたのがきっかけです。

明治時代はヨーロッパの文明が、戦後はアメリカの文明が入ってきました。

今の日本は、その当時の世界をリードする最先端の文明がすべて入ってきているのです。それらを練り上げ、日本風にアレンジしていっています。

日本の国づくりは、世界の文化と何百年・何千年という「真理」の上で成り立つ国づくりです。

このようなことから、各国の人々は世界で一番古い王朝である日本の天皇陛下を尊敬しています。

途絶えたり統合・編成されたりする国がある中、日本は2700年間途絶えず一つの筋になっていることで、世界から尊敬されているのです。

長寿企業は昔の日本の考え方をベースにしている

手を重ねている
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日本の経営にも「真理」は引き継がれ、則ってやっていた人物がいます。

先ほど挙げた石田梅岩もそのひとりで、日本人に昔からある文化・文明を編纂しました。

たとえば、江戸時代の社会階級であった「士農工商」。武士は政治を行い、農民は作物を作り、工業(職人)はモノを生産します。

しかし、商人は売るだけで「何も生み出していない」という理由から、社会的に地位が低かったです。

野菜やモノを農民や職人から仕入れ、それを求める人に高く売る。利益で生活をする商人に対し卑しいと非難されていました。

しかし、必要とする人にモノを売ることで喜んでもらえたり、買ってもらえるよう努力したりと、ほかの階級の人と変わりありません。

そこで石田梅岩は、「商人も地位が高く、素晴らしい」ということをひとり演説しました。

残念なことに、当時の日本人は経済観念がなかったので響きませんでした。

しかし、経済がなければ流通もしないので、流通網を作る商人に石田梅岩が自信をつけさせたことで今の日本があります。

石田梅岩が長寿の国・企業づくりの考え方の体系化をし、その考え方を元に商人道を実践したのが二宮金次郎です。

江戸時代末期の大飢饉から農業改革し、地域を再生させました。再生させた村の数は600にものぼります。

これ以外に人にお金を貸し付けるなど、今の金融の元になる仕組みを作りました。

大飢饉により多くの人はモチベーションが低く、やる気が起こらなかったでしょう。

このような状況の中、リーダー教育をしながら農業を教えたりお金に困っている人にお金を貸し付けたりして、やる気を奮い立たせたのです。

今の社長は基本的に自社の利益を追求する発想が多い傾向にあります。利益を追求することで、共に働く社員の家族の生活を支えるのは重要なことです。

しかし、商人としての考えだけではなく、政治的な考えも必要になります。

各社長は自分の利益ばかりを追求するのではなく、みんなで連携して国や地域を良くしていくにはどうしたらいいのかを考えるのが理想的です。

日本古来よりの考え方が企業を存続させるための要

歯車をつなぎ合わせている
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さまざまな状況を乗り越え、今もなお続く100年以上の長寿企業。

そこには、古来日本から受け継がれてきた考え方を大事にし、そこにアレンジをしプラスし上手く融合させています。

弊社では古来日本で受け継がれてきた考え方を大事にしています。考え方ひとつで会社の在り方は変わってしまいやすいです。

会社以外にも、家族や地域といった自社だけでなく関わることに対して考え方を変えるだけでも、物事は変わってくるかもしれません。

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